昨夜、一昨夜のさやめきをそのまま保つようにこの日も不意に人が訪れる。午後
も3時過ぎに美術館の今井里江子さんがふらりと来て今日東京から今城恵子さ
んが来ると言う。映像作家大木裕之の私設マネージャーをかってでている優秀
な人だ。前回来札の時は吉増剛造さんと工藤正廣さんの対談がありここでお会
い出来なかった経緯がある。全国を駆け回り先月は九州で仕事と大木さんのプ
ロデユースの企画も進めている。本業は某全国チェーン企業の事業本部に籍が
ある逞しい女性である。昨年初めてここを訪れた時は僅か三十分の来訪でその
多忙さに驚いたが後で彼女のミクシイのブログを読み目頭が熱くなった事がある
。熱い人だ。少し疲れ気味の今井さんもやがて来た今城さんを見て元気になる。
どっさりと食べ物と飲み物を持って今城さんと教育大の卒業制作展を終えたばか
りの岡田綾子さんが来て宴が始まった。藤谷さんの無彩色な街が華やぎだす。
仕事を終えた藤谷さんも現れ作品批評と感想が入り乱れる。評価は概ね高い。
映像の人、美術の人、若い作家の卵の人、それぞれが女性ならではの見方もあ
って面白かった。お酒が周って今度はそれぞれの生き方や経験の話になる。午
後7時過ぎに飛行機の時間がきて今城さんが帰った後も若い岡田さんと先輩の
今井さんの話が続いた。今井さんは車で来たのだが、もう車はここに置いていく
と言って飲んでいる。沢山あった食べ物もあっという間になくなって藤谷さんのお
母さんが差し入れてくれたツマミ類を出した。私は連日の疲れが早い時間からの
お酒で回り途中で中座して二階でひと寝入り入りする。やあ、女性は逞しい。藤
谷さんがずーっと付き合っていた。休日の今日は午後からギヤラリーに顔を出し
た。今晩尾道に発つ野上裕之さんが来る。酒井さんとのコラボレーシヨンの印鑑
の彫刻、「渾」の字の捺印した紙をわざわざ表具して額に入れ持って来てくれる。
そこに今年5月個展予定の佐々木徹さんが来てしばし話し込む。さやめき、ざわ
めく街角。今週の藤谷さんライブドローイングまで後4日だ。
*藤谷康晴展「CONCRETE FICTION」-23日(金)まで。
am11時ーpm7時
*ライブドローイング「肉体vsCONCRETE FICTION」
最終日23日am11時ーpm7時終日
於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目ー8
北大斜め通りtel.fax011-737-5503