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テンポラリー通信

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2017年 11月 02日

舞う・風・カチーナー最前列にして最後尾(29)

maw(まゥ)-呼気・風・ハマナスの 果実。
舞うー呼気・風・カチーナドール・・・だな。
森羅万象・精霊たちが跳んでいる。
朝目覚めて、ふっとその風景を思い浮かべ、幸せな気持ち
になった。
四半世紀ぶりの親族との再会。

 皴、皴、皴、皴、ーーカチーナドール、 
 皴、皴、皴、皴、ーーソノ”皴”を”生”のなかで出逢う”死”
 のようにわたしたちは編んで行く。皴、皴、皴、皴ーー
 カチーナドール、皴、皴、皴、・・・
 ”不図”とみると、・・・・
 「郵便ボックス」の下に蹲って居る、白いインクの一角獣

 傍点のにじみ、のような、・・・・葉書の淋しさ

四半世紀前カチーナドールと共に「石狩シーツ」を書き込んで
いた吉増剛造さんのカチーナドールが、同じ作り手の二体と再会
したのだ。
雪と豊穣の二体の精霊に囲まれている。

森羅万象の自然によって有機的に生きている人間生命。
そして民族・国家・都市という社会的存在。
人間だけの社会的存在力が今は時として、自然の中の
人間存在を希薄化している。
森羅万象自然の精霊が人・形をして宙に顕れると、世界
はmaw(まゥ)、呼気・風に溢れてくる。
世界というのは、本当はカチーナのように発する固有
のものに満ち溢れているのだ、と思える。
人はその呼気を自分の姿に擬する事で、森羅万象精霊たち
の回路を目に見えるように顕わしたのだ。
命在るすべてのものへの、敬意と愛情の結晶が生んだ英知
だろうなあ。

皴・皴・皴・皴ーーソノ”皴”を”生”のなかで出逢う”死”の
ようにわたしたちは編んで行く。皴、皴、皴、皴ーー
カチーナドール、皴、皴、皴、・・・・

*ホピ&カチーナドール展ー11月1日ー5日
 am11時ーpm7時

テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503




by kakiten | 2017-11-02 14:15 | Comments(0)


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