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2017年 10月 12日

手当て・診察ー最前列にして最後尾(16)

つい最近までアイスコーヒーが飲みたかったのに、
もう暖かい珈琲が恋しくなる。
身体感覚が鋭くなる季節の変わり目。

定期健診で心臓内科に行く。
繭のような大きな機械に寝たまま入り撮影された
自分の心臓画像を見せられる。
医師の説明を聞きながら血脈の流れに注目。
この間マウスを操作する医師と顔を合わす事はない。
透視され編集された心臓と血流が主役だ。
次なる指示を受け診察は終わった。

帰路ふっと思い出していた。
医師が患者の手の脈を取り、目を覗き話しかける。
そんな医師が減っている。
顔色・手首の脈・身体の触診等を経て、身体内部を
診察する。
そのプロセスが電気的機械力によって、手当ては
マウス操作に変わりつつある。
それによって飛躍的に進歩したものも確かにあるのは
事実かも知れない。
見えない身体の内部可視化もその顕著な例だろう。
しかしそれと同時に、人間の想像力に属する体全体
から人を診る診察力は痩せている気がする。

めっきり寒くなったなあと感じる身体感覚から、人は
多くの社会回路を生んだ。
飲み物・食べ物・着るものはじめとしてすべて身体に
関わる多岐な社会分野だ。

一方向の増幅・拡大は、時に隘路を生む。
身体宇宙を基体とする回路を忘れてはならぬ。


*野上裕之アーカイブー10月15日(日)まで。
*菅沼緑展ー10月17日(火)-29日【日)
*ホピ&カチーナドール展ー10月31日ー11月5日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503




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by kakiten | 2017-10-12 15:12 | Comments(0)


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