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2017年 10月 07日

maw(マゥ)Ⅱ-最前列にして最後尾(14)

小樽人高橋秀明さんと赤岩岩壁を海岸から龍の胎内巡りコース
を歩いた事を思い出していた。
それまで気づかなかった陸の海側からの目線だ。
隆起した陸がすぐ海に迫る小樽の地形は、札幌にはないものだ。
扇状地の平坦な石狩平野とは違う山坂の迫る後志・小樽。
海は陸へ迫り、海の呼気は陸へ向かう。
自然の生命はすべて外界へと放たれる呼気の内にあるのかも
知れない。
逆に吸気を意識化した時から、人類の文明ははじまったのかも
知れないとふっと思った。
<箱>と<函>いう概念もそうだ。
閉じて終われるボックス(箱)。
溜まり溢れ出るトランス(函)。
アイヌ語でいえば、suop(スオプ)-両岸が絶壁で川床が
岩の箱の形になって青く水をたたえている処。
(知里真志保「アイヌ語地名小辞典」)
このハコの相違にも呼気を感じるのだ。
<入>の重視でなく、<出>の豊かさをこの差異に感じる。
<入>の重視概念は吸気優位の箱・領土・資本主義・国家体制
まで、<箱>という概念を膨らませてきた気がする。
一方<出>または<発>の<函>の豊かさとは、外界とともに
あって、決して閉じて攻撃的な負の側面ではない。
外界と交感し転位してゆくトランスー経由>の回路なのだ。
呼気は<出>の排除・排出の負の側にあるのではない。
発する<出>の呼気にある。
折しも故郷の川を目指す鮭の群れが海から源流へと向かう
時である。
そして川の奥で産まれた稚魚は、成長し海へと向かう。
河口は親も子も生命の向かう発する転位口である。
排出の出口ではない。

maw(マゥ)ー呼気・風・ハマナスの果実
良いなあ~!

*野上裕之展ー10月10日(火)ー15日(日)
 火・木・土・日am12時ーpm7時:水・金pm3時まで。
*菅沼緑展ー10月17日(火)ー29日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*ホピ&カチーナドール展ー10月31日ー11月5日

 テンポラリスペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503



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by kakiten | 2017-10-07 14:54 | Comments(0)


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