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2017年 10月 06日

Maw(まう)の風ー最前列にして最後尾(13)

maw(まゥ)ー呼気:風:ハマナスの果実 
(知里真志保 地名アイヌ語小辞典から)

この季節になった。
呼気が風になり、ハマナスの赤い果実が揺れる季節。
石狩河口に広がる風景を思い出す。
人間が濃く自然的存在であった時代も思うのだ。
呼気が風と一体化し、赤い果実と同じ位相にある存在感。
世界が有機的に同時に繋がっている。
現代人の我々は、呼気があれば吸気もと、すぐ構造的に
知覚化しようとする。
しかし吸気という言葉は見当たらない。
息そのものが呼気に集約されるようだ。
だから風という言葉は多様である。
レラやフッサが思い浮かぶ。

人は社会的存在の要素が強くなれば成る程、安全・安心
・便利のインフラに包まれ、自然との多様な関係性を
忘却してくる。
それは自然を媒介とする命の繋がりを忘却する事に繋がる。
原自然の野生が剥き出しになれば、人は如何にか弱い存在
かが明らかになる。
界(さかい)に在った畏敬の文化が磨り減っているからだ。

パイプで繋いだショートカットの血菅が小さく痛んで
今日の小春日和に呟いている。

*菅沼緑展ー10月17日(火)ー28日(日)
 am11時-pm7時:月曜定休。
*ホピ&カチーナドール展ー10月31日ー11月5日

 テンポラリスペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

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by kakiten | 2017-10-06 13:25 | Comments(0)


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