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2017年 09月 21日

三岸と大友ー最前列にして最後尾(5)

三岸好太郎美術館の大友良英アーカイブ展を見て、
同館の三岸作品をこんなに近く感じた事はなかった。
札幌薄野生まれの三岸と大友が何故だろう。
タイトルの「お月さままで飛んでいく音 大友良英
アーカイブ+飛ビ出ス事ハ自由ダ 三岸好太郎」に
共通する<飛ぶ>がキーワードと思う。
三岸は晩年抽象画へ大友はノイズミュージックと音
の抽象へと<飛ぶ>・・・。
生きている時代環境は違えども、東北・北海道の
最後尾から時代の最先端へ飛ぶ表現モダニズムの
飛翔力。
その力がふたりには共通し共感しあうなにかを引き
寄せている。
敗戦を挟んだ昭和前半までの近代力、昭和後半の近代力。
その力がふたりの磁場に響きあっている。

琴似の語源コッネイ<kot{窪み)ーne(になって
いるーi{処)>に湧く泉。
その山側にあったというキムクシメムは正に現在の
三岸好太郎美術館の位置にある。
そして今の植物園に湧いたというピシクシメムとは、
兄弟のように似たメムであったという。
そしてこの二つの泉から湧き出た川は、ひとつになり
コトニ川本流を形成する。
そんなふたつの凹地に湧く泉のように、三岸と大友の
湧く力、飛ぶ力が東北・北海道という窪地から湧いて、
飛んで、かつ時代を跨ぎ共演している気がした。
時代で、ジャンルで、新旧で、故郷で、分断・分別され
ない<飛ビ出ス>力。
それがふたりの創造の泉力だろうか・・。
日本の近代も捨てたモンじゃない。
三岸さん、大友さん、サッポロでありがとう・・・。

*「大野一雄の記憶ー公演ポスターを主に」ー9月24日まで。
 火・木・土・日am12時ーpm7時。
 水・am12時ーpm4時。金・am11時ー4時。
 月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503



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by kakiten | 2017-09-21 17:40 | Comments(0)


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