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2017年 05月 19日

一陣の風ー暗渠(26)

遠方より来訪者が相次ぐ。
京都のM氏、Mさん、S氏。
札幌国際芸術祭参加メンバーのようだった。
それぞれが映像・舞踏等の表現者らしいが、控えめで
爽やかな人たちだった。
最初に訪ねてきたM氏は、京都在住だが生まれは広島
で幅広い人脈と多分野の作家達と仕事をしている。
前回の国際芸術祭とはまたひと味違う人たちである。
藻岩山のわき水を淹れた珈琲を本当に美味しいそうに
飲んでくれてこちらも報われた気がする。
難しい話も良いけれど、こうした普通の心に人柄が出る。
大友良英のコンセプトが人選にも活きている気がした。
必ずもう一度来ますと午後7時半を過ぎて別れた。

酒井君と村上さんが色紙大フライヤー、最後の手入れを
行っている。
人にふたりの痕跡が入魂する事で、「火」。
「火ノ刺繍乃ru=道」のフライヤーの完成だ。
そこに吉増さんが宛名を書き郵送・手渡しで儀式が終わる。
国際芸術祭吉増剛造展タイトルは、「火ノ刺繍から石狩シ
ーツへ」。
2011年から続く展示のひとつのピークともなるだろう。
ノーモアフクシマ。
戦後という近代のひとつの結節点と思える。
ヨコハマから開いた近代の扉。
そしてノーモアヒロシマで終焉した明治近代。
さらにアメリカ占領で始まった第二のデモクラシー近代。
それが3・11フクシマで再び第二のノーモアとなりつつ
在るような気がするからだ。
吉増剛造「怪物君」の一連の仕事は、そのふたつの近代
の根本を見詰めている。

エルムの都札幌の「緑の運河エルムゾーン」のまん中で
吉増剛造は再び如何なる回路を切り開くのか、
8月以降が待たれるのだ。

*吉増剛造展「火ノ刺繍乃ru=道」展ー5月28日まで。
 am11時ーpm7時;月曜定休。
*及川恒平×山田航ライブ「傘」ー5月20日{土)午後5時~
 予約2500円。ーこの時間一時吉増展休廊します。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2017-05-19 12:29 | Comments(0)


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