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2017年 03月 05日

包み・包まれて・・(Ⅱ)ー湿地帯(16)

見に来た人も会場という函本に包まれ、中嶋、メタ佐藤
さんとともに交遊している。
製本造りを見ながら中嶋さんと会話をし、写真を見なが
らメタさんと話をする。
そして出来上がった本をじっくり見ながら、購入したり
する。
一冊3000円だから、決して安価なものではない。
普段なら腰が引ける金額でもある。
特に最近の本事情においてはそういう金額だ。
しかし決してそういう感じではなく、本が手に取られ、
売れていた。
会場に来た人もまた、作家と包み包まれる関係の内に
いる。
売買が掌(たなごころ)を通して掌(てのひら)を
渡っていく。
その過程に金銭も付随してくる。
しかし金銭流通が主体ではない。
掌(たなごころ)から、掌(てのひら)の掌の回路が
主役なのだ。
掌を離れ指先の操作が主体の現代において、この掌の
仕事ー手仕事を通した作品制作・展示が見る人の心に
響いた結果と思う。

以前に来た事のある幼児がもう覚えた梯子ー階段を
奔り周り、最後に生後5ヵ月の赤子を抱いた久野志乃
さんが来て、居合わせた旧友たちと賑やかな挨拶を交
わし、朝から続いた切れ目ない人の渦は終わった。
包む作品と包まれる作品。
その関係は人と人の間にも生まれて、幸せなふたりの
共同作品展はひとまず終了した。
8日まで、展示だけ途切れながら続く。

*吉増剛造展「火ノ刺繍乃道(ルー)」ー4月上旬~予定

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2017-03-05 18:10 | Comments(0)


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