テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2017年 02月 24日

時の耕土ー湿地帯(10)

20数年ぶりだろうか。
今は岩手県にいる菅沼氏と近年交流が復活し今年
秋個展を開いてくれる事になった。
鎌倉生まれで父上も彫刻家の彼は、一時音威子府
に移住して来た事があった。
その頃画家熊谷榧さんの紹介で知り合った。
1,2年後音威子府を去り、今の岩手県に住まい
を変える。
その後花巻市土澤町のアート@つちざわ、土澤
まちてくギャラリー等の企画主宰に関わり土地
に根差した独自の活動を続けている。
その間彼の作品活動も見る事なく、寂しく想って
いたから思い切って札幌での展示を誘ってみた。
快く快諾を今日戴き、とても嬉しい。
ロクさんの愛称で呼ばれる菅沼緑氏。
鎌倉から厳寒の音威子府、そして岩手県花巻へ。
あの頃の純粋で直向きな切れ長なロクさんの眼差
しを想い出す。

秋田の民芸の三浦正宏さんといい、菅沼さんと
いい長い時を経て、変わらぬ時間もある。
不在というビットウイーンの時間。
それぞれが個々の場で生きていた時間なのだが、
ふっと心の目が合えばたちまち伏流水のように時
の泉が湧き上がる。
逢わなかった時間が蒸発せず、活きて流れている。

冬の間自転車通勤を止めていて地下鉄・街路で感じ
る事は、この中間のビットウイーンの時間が切り捨
てられているように感じる事が多い事だ。
スマホ担いだ飛脚歩行か、ヨタヨタ俯く千鳥足歩行
の二種類に分別される気がする。
中間が除去される気がする
季候も寒暖差が激しく、中間の季節感が薄れている。
一日毎にも寒暖差があり、夏冬も極端になりつつある。
ビットウイーンの豊かさが、自然からも人間社会から
も希薄になりつつある時代に、ロクさんとの再会、彼
の作品を見る時間は、自分が自分らしくほっと息を吐
きそうな気がして、今からとても楽しみなのだ。

+中嶋幸治展「分母第二号販売展:特集メタ佐藤ーその包み直される
 風景と呼び水」ー3月4日(土)5日(日)
 am11時ーpm7時

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
[PR]

by kakiten | 2017-02-24 14:16 | Comments(0)


<< 濡れて、凍ってー湿地帯(11)      月裏の男ー湿地帯(9) >>