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2017年 02月 10日

掌の木魂ー広い河口(23)

ギャラリーに着いて間もなく隣の大家さんが来た。
あの熊の本の人が来てこれ置いていったよ・・、
と本とパンの包みを渡された。
本は「北海道 木彫り熊の考察」(かりん舎刊)だ。
ケイタイが不調と聞いていたので、FBメールで
本の著者山里稔さんに御礼を送る。
返事が来た。
北海道立文学館の「"手仕事の日本”と民芸の思想」
展を見た事、そして連絡もせず訪ねた事のお詫び
さらに展示作品が、とにかく良かった、と書かれ
ていた。
北海道の木彫り熊を徹底的に初期から調査し、その
独自性を200頁フルカラーに2年前纏めた山里さん。
その労作本を是非秋田・海青舎の三浦正宏さんにも見
せたかったのだ。
そして山里さんにも今回の三浦さんの手仕事民芸の
展示を見て欲しかった。
届いた山里さんの木彫り熊の本は、三浦さんへ贈呈の
感謝の気持ちの表れであった。
・・・とにかく良かった・・・。
この一言だけでふたりの優れた手仕事研究家は、もう
会わずして心を通い合っている。
山里さんは三浦さんの蒐集した民芸品の数々を見て
感動し直ぐここへ直行したのだろう。
秋田の三浦さんにも早速この事を報告する。
まだ見ぬ本、まだ見知らぬ山里さんの事を彼もまた
いつものように控えめな言葉で喜んでいる。
展示搬出日には再び札幌へ来るというから、その時
ふたりの響き逢う時間が保てれば良いなあと、今
から楽しみに思うのだ。

先人の優れた掌(てのひら)の仕事を発掘し、蒐集し
記録し続けているふたりの掌(たなごころ)が、合掌
するように<奏であう>のだ。

高臣大介よ。
君のガラス<奏であう>は、こんな形でも鳴り響いているよ・・・。

*高臣大介ガラス展「奏であう」ー2月14日(火)ー19日(日)
 am11時ーpm7時
*中嶋幸治展「分母第二号販売展・特集メタ佐藤ー包み直される風景
 と呼び水」
*吉増剛造展「火ノ刺繍乃道(ルー)」ー4月予定。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2017-02-10 13:34 | Comments(0)


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