2016年 12月 16日

寒中の訪問者ー茨(イバラ)・戸(ト)(22)

日中も氷点下を下回る凍える日。
ふらりとひとりの男性が入ってくる。
30歳前後だろうか、川俣展をじっくり見ている。
声をかけ話すと大阪から来たという。
そして愛知トリエンナーレで多くの作家に会い、
みんなからここの話を聞いて訪ねて来たと言う。
奥の談話室に誘い、お茶などを出してさらに話した。
博識な人で、すぐに談話室に置いてある作品にも
目を付け、これは戸谷成雄さんの作品ですね、と
木彫の作品の一部を指さした。
さらに鯉江良二さんの話、大野一雄の話と続く。
私はすっかり嬉しくなり、戸谷さんの資料や鯉江さん
の作品、大野一雄の石狩河口公演ドキュメントの本等
を見せた。
壁に貼ってある界川遊行のポスターにも興味を示した
ので、一部贈呈する事にした。
訪問の記念である。
すると大野さんのドキュメント本は購入してくれると
言うので、その時のポスターも添える事にした。
とても喜んでくれ、かって車椅子で公演した大野さん
を大阪で見た事も話してくれた。
愛知トリエンナーレで出逢った作家の話以外は多くを
語らぬ人だったが、帰った後芳名録を見ると住所は記載
なく名前だけが記されていた。
これは画廊を廻る作家によくある記載で、訪問者もなん
らかの美術系の作家のような気がした。
わざわざ大阪から此処を目指して訪ねてくる好奇心は、
そういう類の人である。
石田尚志、大木裕之、湊千尋、岡部昌生、鯉江良二等
愛知トリエンアーレ組の話や東京竹橋の吉増剛造展も
見た話もした。
寒気厳しい中、他に訪れる人もなくこの方だけがこの日
深く印象に残った訪問者だった。

*川俣正TETRAーHOUSE326展ー12月26日まで。
*森本めぐみ展「百年の予定」ー12月30日ー1月3日まで。
 am11時ーpm5時:1月2日(月)休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503


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by kakiten | 2016-12-16 13:25 | Comments(0)


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