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テンポラリー通信

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2016年 10月 26日

あいちからのエールー土曜の夜の夢(13)

岡部昌生氏から送られてきた「あいちトリエンナーレ」
の分厚い図録を見ていると、岡部氏と共に映像作家石田
尚志、大木裕之の名前もあった。
愛知県の様々な場所で展示が展開されている。
そこへ弁護士で画廊主でもあるK氏が来る。
橘内展をじっくり見て、その後話をする。
彼は作家でもあり多才な人物だ。
あいちトリエンアーレも見てきたという。
そして偶然石田尚志の展示前で、石田さんのインタビュ
ー映像を見て、その中で熱くテンポラリースペースに
ついて語っている場面があって吃驚したと語る。
石田さんは新旧テンポラリーで3度の個展、さらに最近
6年5回の吉増剛造展オープニングにほとんど来ている
から、こことは縁の深い作家である。
大木裕之さんともイメージフォーラムの先輩後輩の
仲で、最近では片腕の鈴木余位さん、教え子の成清
祐太君もその流れを汲む若い作家たちである。
そうした一連の人のコアとしてこの場を高く評価し
た事を話したらしい。
人伝てには聞いてはいたが、直接見聞した人から
話を聞くのは初めてだった。
少し面映ゆい気もしたが、素直に嬉しかった。

石田尚志が昨年横浜美術館で優れた大個展を開き、続いて
沖縄美術館でも個展が開かれ、次は北海道でと前からそれ
となく語っていたのを思い出す。
いろいろ考えてはいるが、まだ場所の決定打はない。
茨(いばら)・戸(ト)ーパラト。
あのゾーンだなあ。
と、イメージはある。
吉増剛造・川俣正・石田尚志で構成したい。
札幌ランドの入口・出口、パラト。
大野一雄が踊り、吉増剛造が石狩シーツを広げ、夕張川を
遡上し女坑夫さんと出会う。さらに三笠・炭坑町で生ま
れた川俣正の濃い炭住回路のインスタレーションが加わる。
それに石田尚志の映像がどう加わるか・・・。
イメージは壮大だが、具体的には多大な困難が立ちはだ
かっている。

K氏と話しながら一瞬そんな最近の思いが頭を横切って
いた。

*橘内光則展「土曜の夜の夢」ー10月30日(日)まで。
 am11時ーpm7時。
*HOPI&カチーナ展ー11月2日(水)ー6日(日)
 am11時ーpm6時(最終日午後5時まで。)
 :11月3日(水・祝日)お話会「平和の民ホピ族と精霊カチーナ」
 午後2時~/午後5時~ 2回開催。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2016-10-26 14:25 | Comments(0)


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