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テンポラリー通信

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2016年 07月 09日

反響ー回路(18)

K出版社のTさんが来て、東京の吉増展見て来たよと言う。
じっくり滞在するように、各コーナーを見た様子だった。
最後の釧路湿原の大野一雄の映像は会場時間切れで最後
まで見れなかったと残念そうだ。
大野先生の「石狩河口公演記録集」を出版したTさんらしい。
そこへ久しぶりに成清佑太君が来る。
東京へ行き吉増展見て来たという。
その日の大友さんとのライブも見たようだ。
なにか感に耐えぬ表情で、うん、やっぱりここだなあ、と
テンポラリーを見渡す。
大野先生の優れたドキュメントを制作してくれたK舎の
Tさん。
そして鈴木余位さんの後輩で石田尚志の教え子の成清君。
彼は1年前ふらりと訪れ、そのまま札幌に移住を決意し
映像への志を磨いている。
Tさんが朝日新聞文化欄に載った吉増展の記事をコピー
し持参してくれた。
「全身詩人 吉増ブーム」というセンセーショナルな見出
しだ。
6段抜きの記事だが解説の域をでない。
そこへ写真家のY君から電話が来る。
東京で仕事があり、明日から3日間ほど東京へ行く。
吉増展見て来るつもり・・・という連絡だった。
来週帰札後の感想が楽しみである。

そして昨日見知らぬ青年が来た。
茨城から来たと言う。
吉増東京展をみて、ここに来たと言う。
彼が来た時ちょうどパソコンの調子が悪く手こずっていた。
彼に見てもらい種々試したが、結局は再起動で解決。
礼を言うと、いえいえ、再起動しただけですから・・、と照れる。
吉増さんだって一種再起動だろうと返したら笑っていた。
お礼に珈琲と吉増さんの「水機ヲル日。・・・」の最終映像を見せる・
そして通院の時間が気になったが、その後大野先生の石狩河口公演の
映像も見せた。
最近はこの2本セットで観せる事が多くなった。
なんとか石狩の大野さんも見終え、あらためて名刺交換。
K氏といい、まだ館名も肩書も印刷されていなかったが今度北関東の
某都市に新たにできる美術館の学芸員だという。
成程なあ、と若き学芸員の熱心さを思った。
川岸から川の中央に伸びた我々の造った仮設舞台。
川の向こうは鮭が遡上し夕陽が刻々と沈んでゆく、自然というあの世。
岸辺には二百余人の観客が息を呑み見守っている。
こちらは人間社会という現世。
その間を舞踏で繋ぐ仮設舞台。
この舞台が美術館やギャラリーの位相だね、と話した。
北関東の街と風土を繋ぎ、良い美術館が出来る事を祈る。
3時過ぎて慌ただしく、またの再開を望み別れた。

*「石狩・吉増剛造 1994」-7月31日まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休(水・金都合により午後3時閉廊)

 :「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」-8月7日まで。
  am10時ーpm5時:月曜定休。
  東京国立近代美術館ー東京都千代田区北の丸公園3-1

  『現代の眼』618号
  [On view]「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」
  根の精神─「怪物君」への道  
  下記リンクから読むことが出来ます。
  http://www.momat.go.jp/ge/publications/newsletter/

  
  

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2016-07-09 13:40 | Comments(0)


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