昨日東京の正木氏がコピーしメールに添付してくれた
「現代の眼」618号。
その本体が今日届いた。
ここまで遅れたのは多分私の所為だろう・・・。
表紙の写真は船着き場の夕陽を背に打刻した銅板が
翳されている写真だ。
最終頁に表紙写真吉増剛造「石狩河口/坐ル」より1994年
とあった。
これを見てこの間の心身ボロボロ状態と原稿不燃焼の気持ちが
救われた気がした。
原稿の基本的方位は間違っていないという得心である。
制限された枚数字数の中でこの6年間の連続展示の事、さらに
「石狩河口/坐ル ふたたび」と始まった<ふたたび>の考察。
さらには吉本隆明の「日時計篇」を書き写し、そこを下地に
万華鏡のように展開される色彩・語りのNEWGOZOCINE
それらを1991年の大野一雄野外舞台公演を軸に展開し、同時に
吉本隆明の戦後の出発をもうひとつの近代化アメリカ占領下に触れ
大野一雄と吉本隆明の内包する明治と昭和二つの近代の契機につい
ても触れたかった。
書きたいテーマは重く大きく浅学菲才の私には難行苦行であった。
それに連れ文章は破綻し、停滞し、疲れ果てた。
今回書く事を誘ってくれた美術館主任研究員の保坂健二朗氏が
後記で「大野一雄と吉本隆明の吉増における意義を大胆に語る
このエッセイ・・・」と暖かく記してくれた事は、救いだった。
文章上加筆・訂正・補筆の欲ばかりが目につくが、方位はなんとか
よろよろ保ち人前に出たと思う。
*「石狩・吉増剛造 1994」展ー7月31日まで。
am11時ーpm7時:月曜定休(都合により水・金午後3時閉廊)
*「声ノマ 全身詩人、吉増剛造」展ー8月7日まで
am10時ーpm5時:月余定休。
東京都国立近代美術館ー東京都千代田区北の丸公園3-1
『現代の眼』618号
[On view]「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」
根の精神─「怪物君」への道 ◆中森敏夫(テンポラリースペース主宰)
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