芳名録を戻しに鼓代さんが来る。
ここの芳名録はずっと通しで基本的に展示者は自分の分を
コピーしてもらっている。
もう普通の厚いノートの3倍以上ある一冊が20冊近くなる。
次回及川恒平さんと山田航さんの話になり、及川さんの事を
聞かれた。
北海道生まれでフォークソングの草分けのひとりと言ったが、
まずは聴いてもらうのが一番とCDを聴かせた。
「みどりの蝉」をかける。
久しぶりに聴く私の好きな一枚だ。。
今の時期ぴったりの歌曲で思わずしみじみと聴いた。
長い冬が過ぎ遅い春・暖かい日を待つ北の抒情が美しい。
一曲目の「さみだれ川」の
春のにおい、夏のひかり、秋のはなし、冬のいのり・・・
と続くフレーズから惹き込まれていく。
さらに3曲目の「冬のロボット」
「ウマレタコロノコトヲオシエテ」
おそいかな・・・
・・・・・あえるかな・・
北の移住者の国で生まれた孤独な叙情が心打つ。
井上陽水の保つ南の国の叙情とは基本の温度差が違う。
父上の仕事で江別で生まれ釧路で育つなど故郷を転々と
した及川さん自身の人生もあるのだろうが、この北の叙情
は本物である。
初めて聴いた鼓代さんも最後まで聴いて感動している。
こんなにじっとフォークソングを聴いたのは初めて・・と言う。
僅々百年余の北の歴史。
その中からやがて本物が生まれる。
その耕し・・・の一石として週末土曜日の「及川・山田ライブ
飛行機雲」があるのだ。
*及川恒平・山田航ライブ「飛行機雲」ー5月7日(土)午後5時~
予約2500円。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503