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テンポラリー通信

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2016年 05月 04日

緑の蝉ー鉄橋(22)

芳名録を戻しに鼓代さんが来る。
ここの芳名録はずっと通しで基本的に展示者は自分の分を
コピーしてもらっている。
もう普通の厚いノートの3倍以上ある一冊が20冊近くなる。
次回及川恒平さんと山田航さんの話になり、及川さんの事を
聞かれた。
北海道生まれでフォークソングの草分けのひとりと言ったが、
まずは聴いてもらうのが一番とCDを聴かせた。
「みどりの蝉」をかける。
久しぶりに聴く私の好きな一枚だ。。
今の時期ぴったりの歌曲で思わずしみじみと聴いた。
長い冬が過ぎ遅い春・暖かい日を待つ北の抒情が美しい。
一曲目の「さみだれ川」の

   春のにおい、夏のひかり、秋のはなし、冬のいのり・・・

と続くフレーズから惹き込まれていく。
さらに3曲目の「冬のロボット」

 「ウマレタコロノコトヲオシエテ」
 
 おそいかな・・・
 ・・・・・あえるかな・・

北の移住者の国で生まれた孤独な叙情が心打つ。
井上陽水の保つ南の国の叙情とは基本の温度差が違う。
父上の仕事で江別で生まれ釧路で育つなど故郷を転々と
した及川さん自身の人生もあるのだろうが、この北の叙情
は本物である。
初めて聴いた鼓代さんも最後まで聴いて感動している。
こんなにじっとフォークソングを聴いたのは初めて・・と言う。
僅々百年余の北の歴史。
その中からやがて本物が生まれる。
その耕し・・・の一石として週末土曜日の「及川・山田ライブ
飛行機雲」があるのだ。

*及川恒平・山田航ライブ「飛行機雲」ー5月7日(土)午後5時~
 予約2500円。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2016-05-04 14:59 | Comments(0)


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