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2016年 04月 30日

音舞って、雪降ってー鉄橋(19)

朝から冷たい風吹き雪が降り出す。
鼓代弥生展最終日前日朝。
早速展示を見た客と話しが進み、太鼓の音が響く。
外では雪が舞い、中では太鼓が響く。
音も風も雪景色も絵も一体となって時が過ぎる。
会場に置いてある太鼓にも鼓代さんの絵が描かれている
から、会場に違和感はない。
そして観客は2階吹き抜けに上がり彼女の演奏を聴く。
空間全体が彼女の絵画と共に目に耳に肌に全身に響く。
空間が五感の函(はこ)となって身体も函となる。
函は閉じる箱ではない。
水が緩く流れ、淀み、函となるハコなのだ。
光も水のようにこの小さな函を流れる。
雪の日も風の日も朝・昼・夕、同じ光はない。
鼓代さんは自然に、木彫・絵画・太鼓そして射し込む光
訪ねる人とともに、鼓代の函を創っている。
きっと彼女にとって幸せな時間・個展と思う。

自らも解放され、訪れた人も解放される。
人間も五感・第六感の函だから、それを子供達が身体的に
一番先に実践している。
川を上り下る魚のように、梯子を登り、階段を駆け下り、吹き
抜け回廊を走る。
水や光や風が保つ緩急・明暗・強弱の世界に囲まれて人もまた
生きているのだから、身体の内に閉じている函性を意識的に
回復すべきなのだ。
閉じた箱(ボックス)から、開いた淀み流れる函(世界)へ。

そんな身体函の脈拍・鼓動を聴きながら最終日前日が過ぎてゆく。

*鼓代弥生木彫平面作品展「駅」ー5月1日まで。

 テンポラリースペース札幌市帰宅北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2016-04-30 13:35 | Comments(0)


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