人気ブログランキング | 話題のタグを見る

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2015年 08月 27日

風・水・音ー窓(29)

酒井博史さんの参戦が決まって、俄かに今回のふたり展
が集中味を増してきた感がある。
酒井さんも今までのような展示の副次的存在ではないライブ
となる予感がする。
先日届いた展示案内状の花とガラスの表題の真ん中に記さ
れた言葉が予兆のように響いてくるからだ。
まだ酒井さんの参戦の話が無い中で作られたDM。
その真ん中の言葉「花は風 ガラスは水 感じる音」
三者が揃っているではないか。
水の根のような「あふれでる」透明なガラスシリーズを百一本
からスタートし、将来千本を目指すという高臣大介。
花人として吉増剛造の驚異の傑作「怪物君」の展示に巨大な
根を掘り起こし展示した村上仁美。
ふたりの創造の原点は根である。
見えない泉をテーマにした「野傍の泉池ーヌプサムメム」展で
泉という水の根を意識した事が高臣大介のこのシリーズの起点
となったのだ。
一方村上仁美さんは花を生ける事を追求し、流派に所属しない
某著名花人に私淑し長年ひとり花を見つめてきた。
そして高臣大介を感動させ、吉増剛造をして絶賛させた昨年末の
吉増展での作品が木の根だったのだ。
地下深く水を求めて伸びる根。
地下深くより地上へと溢れ出る水の根ー泉。
ふたりのライフワーク・主題が磁力となって、今展示を引き寄せた
のだろう。
そして根の国の男酒井博史が根の声となって唄う。
これはもうヒロシーダイスケの友人関係だけでは収まらない
根の競演となる筈だ。
Water Fallー花とガラスに声が入って異世界へFallする。
そして季節は北の短い秋(Fall)がくる。

展示前の妄想第二弾である。

*村上仁美・高臣大介展「Water Fall-花とガラス」-9月1日(火)
 -6日am11時ーpm7時。
 *酒井博史ソロライブー9月1日午後7時~入場料投げ銭。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-08-27 12:22 | Comments(0)


<< 通り・界隈・町の根ー窓(30)      岳樺ー窓(28) >>