以前小袋に入った炒め物の調味料を衝動買いしたのが
あったので、使って調理したらお腹の具合が悪くなった。
やはり自分で作った方が良い。
料理の意味が気になって、漢和辞典で調べると、
<料・りょう>というのは(はかる)の意で、量を量るの
(りょう)は重量・重さを測るの意で、料は嵩(かさ)の
多少をはかるを意味するという。
<理>はおさめる・すじ・すじみちだから、素材や調味料
の嵩の加減の筋道を料理というのだと分かる。
自分好みの味加減の工夫その過程が料理そのものと言える。
既成の小袋にパックされた調味料は自分にあった理・すじに
おさまっていなかったのだろう。
つまりは料理方法は違っていたという事である。
そんな訳で再び自分流の味加減に調味料・素材を料をはかり・
料理した。
すると体調はけろっと回復した。
調子こいて深夜3点料理する。
エノキ・山芋・オクラの和え物、チンゲンサイと山芋の塩和え
・アスパラ・ジャガイモ・にんじんのゴマ和えだったかな・・。
これらすべて塩・醤油・油等の嵩加減で味が治まるのだ。
ニンニクの切り方もジャガイモの切り方も切り方ひとつで味の
食感が違う。
すじみち(理)があるのである。
生命という本質を支える、食の美味いという現象を生む料理と
いう実体・媒介・過程は、目に見えない所で苦闘し闘っている。
そこを既成のもので手軽にクリアーすると、料理という大切な
過程を喪って本質(生命)をも見失う事もある。
拙い私の料理体験は、現象・実体・本質の実体という料理の位
相をスポイルした事で、身体的にも胃腸の不具合という結果で
見事に料理と同じ位相の臓器の不機嫌な反応を学習したのである。
ある人からの要望で真面目な理屈ぽいあまり美味しさを感じない
料理論で申し訳ない。
ある親しいお方、これで許してくれますか・・ね。
*村上仁美・高臣大介展「Water Fallー花とガラス」ー9月1日(火)-
6日(日)am11時ーpm7時。
テンポラリーすぺース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503