春の陽気と思えば大荒れの昨日。
そして今日は晴れて少し肌寒い日。
明日以降はまた雪が降ると天気予報が伝える。
変わり易いのは秋の空ばかりではない。
それでも確実に季節は動いて、光の色が違う。
遠い太陽に照らされて、地球は周り生きている。
身体の内部を意識する事で外の世界と交感している
自分を意識する。
身体が媒介となって世界が繋がる。
歩行という小さな旅が電波のように回路を生んでいる。
移るという行動を支えるものは旅という行為だ。
旅とは生活を抱えた移動・歩行する身体だ。
現代はこの身体性を弱体化して、移る速度の結果のみを
利便化して構成されようとしている。
大きな旅でなくて良い。
季節の移る光の歩行にあわせて、小さな旅も出来る。
少し郊外に行けば、満天の星のようなエゾエンゴサクの野。
喜びの春の黄・喜(joy)のようなキバナノアマナももう咲く頃だ。
花も木も光も空もゆっくりと移っている。
旅している。
もしこれらがみんな新幹線やリニアモーターカーのように
速度を上げれば世界は終末に近い異常世界となる。
だから人間も旅という生活の速度を喪っては駄目だ。
心臓はゆっくり確実に心音を打ち急速には打たない。
黙々と打つ。
全ての内臓はそうして命を守る。
そのリズムが歩行のような旅をしている。
生き生き、活き活きが生活であり、そのリズムが歩行・旅
と思える。
*高向彩子書画展ー4月5日(日)まで。
am11時ーpm7時。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503