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テンポラリー通信

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2014年 11月 29日

熊の巣ー街灯・霜月(12)

一日に何度クマという声を聞くだろうか。
低い語尾の発音もあれば甲高い最初の音を強く発する人
もいて様々である。
木彫りの熊に触発されてさらにその時代の忘れられた
言葉が飛び交う。
ガンガン、カンカン、バクル、押入れ、下駄箱等々。
見に来る人はそうした時代の自分を語ってもいる。
従って話が止まらないで長くなる。
これは老若男女を問わないから不思議だ。
若い人には若い人の過ごして来た時間がある。
それはそれなりに長い語りを生むのである。
そんな多くの人の歴史を織り込んで今日も朝から
人が続いている。
お相手する山里さんも席を暖める暇が無い。
明日最終日。
打ち立ての蕎麦の差し入れで打ち上げである。

萬鉄五郎美術館から連絡があり、吉増展の作品を送荷
するとの事だ。
熊に続いて水を主題とする「水機ヲル日、・・・」が始まる。
養生しながら自分自身の身体の水とも向き合って闘わねばならぬ。

*山里稔と木彫りの熊展ー11月30日まで。
 am11時ーpm7時。
*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-12月9日ー1月11日
 
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2014-11-29 14:39 | Comments(0)


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