「水機ヲル日・・・」への妄想を打ち込み、日も暮れかけて
寒さが身にしみ留守録にして帰ろうとした時電話が鳴った。
もう外へ出ていたから、急ぎ受話器の傍へ戻るとfaxが入っ
ていた。
吉増さんからで、今回の展示への私からの連絡への感謝の
返信だった。
・・・「水機ヲル日、・・・」は「石狩シーツ」の大姉のような
詩篇にならねばならず、そこまで育てなければならない、
この師走から一月のテンポラリーが戸口となります。
ありがとうございました。
1994年の名作「石狩シーツ」から20年の時を経て、その大姉の
ような作品が生まれる。
その決意のような一文を読みながら、色んな想いが湧き上がって
くるのが抑えられない気がした。
<水機(ハタ)ヲル日、・・>とは同時に時を織る日でもある。
伏流水のように長い時を織った言葉の泉。
どんな作品となってゆくのだろう。
折り返し私もお礼と感謝のfaxを送った。
その後直ぐまた電話が鳴る。
受話器を取ると来週から展示予定の中嶋君からで、これから
展示の準備に行っても良いかという問い合わせだった。
待つと間も無く車で展示の資材を持って現れる。
今日明日と泊り込みで会場造りをしたいと言う。
「風とは」を主題に5年ぶりの個展である。
気合が入っている。
冬に向かう寒気が増した日。
このふたりの電話から始まったこの場への熱い思いが、寒さ
に萎えた私の気持ちを奮い立たせてくれた。
*中嶋幸治展「風とは」-9月23日(火)-10月5日(日)
am11時ーpm7時:月曜定休。
*メタ佐藤写真展「光景」-10月7日ー19日
*秋元さなえ展ー10月28日ー11月9日
*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」12月9日ー1月中旬予定
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503