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2014年 07月 31日

帰る日ー水系・文月(16)

ドイツへ帰国前日、谷口さんが訪ねて来る。
今回の札幌でのすべての仕事を終え、充実感いっぱい
と語る。
来年は本郷新賞作品の地下歩行空間設置と札幌彫刻美術
館での個展が予定されている。
その為今年末から9カ月程来年は札幌に滞在するという。
その為の色んな準備が今回の滞在で整ってきたのだ。

今回の2カ月にわたる帰郷で得た多くのものをビールを
飲みながら語り合った。
私は先日岡崎文吉の資料の中に見つけた論文集に若き日の
岡崎文吉が藻岩山から石狩河口を見ている事を彼に伝えた。
そして河岸の植生維持の為に<ポプラァー>を植えている
石狩河口の開拓者を賞賛している事を伝え、かって茨戸周
辺を歩いた時に撮影した2本のポプラの写真を見せた。
農場の草地の向こうにすっと立つ背の高い2本のポプラの樹。
これが非常に印象的だったので撮影したのである。
これこそが岡崎が語っている当時の植えられたポプラの子孫
ではないだろうか。
その写真を見せながら、藻岩山ー石狩河口ーポプラとひとつ
の目線が今回の谷口さんの滞在で繋がってきた時空の裏打ち
の話をしたのだ。
百年前の視線に支えられて今というランド(故郷)を見る。
それが明年の谷口顕一郎に与えられたワークである。
そんな話をして、じゃあまた、と言って別れた。

気持ちの良い夕暮れの時間だった。

*斉藤周展「日々の形状」-8月1日(金)-10日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*及川恒平×山田航ライブ「声」-8月16日午後5時~
 2500円。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-07-31 12:50 | Comments(0)


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