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2014年 07月 24日

知と遊ー水系・文月(13)

昨日の道新夕刊に4段抜きのトップ記事で谷口顕一郎の
作家と作品紹介が載っている。
札幌国際芸術祭作家と作品紹介の一環ではあるが、内容
的には500m美術館展示作品以外に、今回の琴似川を
主題とする試行作業全般を考察し紹介してくれている。
面白かったのは、「場所性」という知的考察に対し一方
で好奇心いっぱいの遊び心を併せ持っている人物像を紹
介している事だ。
路面や壁の亀裂や破損箇所を凹みとして見詰め再生する
彫刻家という名の変な人。
その一面を「知」だけではなく、「遊」の側からもアプロー
チしている。
偶然出会った路上や壁の亀裂が純粋に面白いと思う感性は
遊び心の為す目線なのだ。
その場所がどういう由来の場とかいう知的なものは後から
の理論付けであって、最初は単純にその形態の面白さ・美
しさに惹かれる遊び心が優先するのである。
そうした芸術家の放逸で快楽的な側面をこの紹介記事は
さりげなく触れているのだ。
サハリン・シベリア経由で約10年前渡欧した谷口顕一郎
が、もし変化し変わったものといえば、この遊の心と同時に
知的好奇心もまた成長して来た事であるだろう。
故郷・札幌への俯瞰する視線を視座として今獲得しつつある
事にその側面を見る事が出来るからだ。
知と遊。
この両方のエネルギーをエンジンに作家はさらなる成長を
きっと成し遂げる事だろう。

*谷口顕一郎展ー7月27日(日)まで。am11時ーpm7時
*斉藤周展「日々の行状」-8月1日(金)-19日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-07-24 13:12 | Comments(0)


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