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テンポラリー通信

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2014年 05月 04日

花が入るー陽炎・皐月(4)

草花が新たに入って会場は奥三角山の麓の八木宅の
風景を漂わす。
Mさんの挿花である。
その活け込み中、今年教育大を卒業したS君がギター
を背負って顔を出す。
そしてMさんの活け込みの熱気に刺激されたのか、
2階への梯子の上でギターをかき鳴らしブルースを
歌いだした。
その内美術家のS氏、Hさん、美術館のF氏、書家
のIさん等がばらばらと来て彼の歌声とMさんの花
を囲んで八木さんの世界はまた一つ広がって揺れた。
色んな人が集まってその中でふたりの絵画作品を見て
いると見え方が違って見える。
透明な人のいない昼の光で見ると、伸子さんの色彩は
美しく際立つ。、
一方照明だけの中で昨夜多くの人と見た保次さんの色
彩は迫力が感じられた。
保次さんはいつも夜に絵を描いていたし、伸子さんの
時間は昼である。
そういえば保次さんのダンディは夜のタウン系で、伸子
さんの品位は昼のシテイ系でもある。
その制作の環境の相違が作品の見る時間にも影響して
いるのを昨日発見した気がした。
彩(いろ)は光である。光は色彩だ。
そう言っていた保次さんの言葉をふっと思い出していた。

草花と人に囲まれて、八木保次・伸子追悼展後半は
あのふたりの最期の地宮の森の山中の光と色を彷彿
とさせる空気の中でスタートした。

Mさん、素敵な挿花ありがとう。
Sくん、素敵な歌声と演奏ありがとう。

*八木保次・伸子追悼展ー5月11日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休。
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2014-05-04 12:54 | Comments(0)


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