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テンポラリー通信

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2014年 04月 26日

気温は朱夏ー光陰・卯月(17)

京都の若い友人のKから入籍の通知がある。
お相手は赤い色の好きな、その名も南なつさんという
キューレターの女性だ。
大阪で初めてお会いした時、ふっと名前から連想して
赤い色がお好きでしょう、と聴いたらそうと答えて
くれた。
まさかその時Kと一緒になるとは思わなかったが、昨年
秋ふたりで札幌を訪れた時了解した。
何故赤い色を連想したかというと、南(朱雀)・なつ(朱夏)
と朱に縁あるお名前だったからである。
そんなふたりの熱い報告に合わせるように、気温は一気
に初夏の暑さである。
遅い春は短く、草も木も花も大急ぎで狂ったよう一勢に
咲き出す季節が来る。
この季節、女性は野山をスカートを穿いて歩いては駄目
、魔物が入ってくると、お婆ちゃんに言われたとある人
に聞いた事がある。
信州から来た彫刻家が野外で作品製作をしていた時、この
緑の勢いに驚いて気の狂ったような緑だなあと呟いていた。
福寿草が黄を点し、フキノトウが緑の葉を開き、北コブシ
が白い花を咲かせたと思う間もなく一気に緑と花が雪崩れ
る様に乱舞する。
春の長い信州の人には、この短い春の夏への一気の変貌は
正に驚異だっただろう。
長い寒気に耐えた後の燃える生命の勢いがそのままこの
時期に集中する。
白秋・玄冬の冬の年を終えて、青い春から朱の夏の年へ。

*八木保次・伸子追悼展ー5月11日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休。
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
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by kakiten | 2014-04-26 13:39 | Comments(0)


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