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テンポラリー通信

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2013年 08月 20日

雷・驟雨ー梢心(11)

京都から帰省したKとMさんをいつもと逆のルートでエルムゾーン
を案内して3日が過ぎた。
休廊日を挟んで休んだので、身も心もゆるゆるとだれている。
かえって疲れが澱んでいる。

案内した日はここに集合してクラーク博士の時代の農場が保存さ
れているモデルバーンから歩き出し、巨木の茂るエルムトンネル
の上を通り、遺跡公園を抜けて大野池からサクシコトニ川沿いに
中央ローンへ出て、そこから北大構内を抜けて清華亭に入り偕楽
園緑地から伊藤邸、植物園を抜けヤマダ電機を経由して大通りの
イサムノグチのブラックマントラ、そこからTV塔傍の7階テラス
の在る喫茶店まで3時間ほど歩いた。
KとMさんはすっかり札幌を満喫したと満足そうだった。
今日もう帰った京都からお礼のメールが届いている。

今朝は朝から晴れていたが、途中から雲が厚くなりざあっと音を
立てて雨が降り出す。
雷が鳴って一気に雨粒が道を濡らし、乾いた路面が黒く濡れる。
自転車を飛ばして競馬場の横を走っていると、少し雨が小降りに
なって一息つく。
画廊に着いてまもなくMさんから電話が来て、後から水を届けて
くれるという。
その電話の直ぐ後に東京の川戸君から電話で、今札幌なので昼か
ら訪ねると言う。
吉増さんの生徒さんで澄んだ笑顔のミュージシアンである。
久しぶりに集中してブログやら今後のスケジュール等を考えたか
ったが、そうも行かない。
やがて川戸君と日本語の達者な外人が来る。
程なく山田航さんも合流して、Mさんも水を持って来る。
なんという事無く自然に大野一雄の石狩河口舞踏公演の映像を
見せる。
今夕に東京へ帰るというので、エルムゾーンを案内したかったが
時間的に無理なので、「石狩・みちゆき・大野一雄」の映像に
したのだ。
約2時間見終えて、ほっと笑顔のみんなだった。
大野先生の最後の挨拶が何度聞いても心を打つ。
夕日に向かって生命の踊りを終えて、心から感謝のメッセージで
ある。
二度にわたるアンコールの踊りとともに、この映像は永遠に私の
心にいつも新鮮な感慨を見るたびに齎すものだ。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2013-08-20 12:23 | Comments(0)


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