昨日は、戴き物3連発。
久し振りにマルちゃんから電話が来て、これから行くと言う。
就職もしてすっかりスマートになり大人びたMさんは、もうマルちゃんと
いう感じでもなくなった。
故郷の十勝高島産の長芋を持って来てくれる。
以前に聞いた事のある特産品である。
つくね芋と呼ばれ、まるいげんこつのような形の粘りの強い芋という。
家から送ってきたから、といって届けてくれたのだ。
トロロ好きの自分には、なによりの品である。
そうこうしている内に、自転車の兄貴Yくんが18Lの灯油タンクを持参し
て、これお土産という。
近くのコンビニで灯油不足の時これに灯油を入れれば良いという。
以前灯油が切れて一日寒い思いをした事があった。
これがあれば急場をしのげる。そんな気持なのだろう。
優しい男である。灯油を貰ったのは初めてだ。
ふたりが来る前にM夫人が夕張のお豆の缶詰とレトルト食品を持って
来てくれた。
夕張で作っている豆の煮込みの缶詰で、トラ豆と大きな白い豆の甘露煮
である。
なんか食料と燃料を頂戴して、豊かな気持ちになった。
さしずめ場末の難民といった境遇なのかも知れない。
勿論差し入れだけにみんなが来た訳ではなく、充分に時間を掛けて
吉増剛造展を見ていったのである。
マルちゃんとYくんは、同じ職業の環境にいたことが分かり、かなり職人的
な専門領域の話で盛り上がっていた。
合鍵を製造する手仕事の話なので、接客よりも道具類が主体の話である。
ふたりの共通点は、ある時期内閉的に閉じ篭った時があった事である。
手の仕事は、そんな人見知りする閉じた世界を救ってくれたように思う。
初対面だったが旧知の仲のようになって、Yくんとマルちゃんの話が続いた。
今朝は新雪の後、日が射して眩しいほどの快晴である。
外からの反射光に銅版がぎらりと映えて美しい。
来週見える予定の作者の来廊が待ち遠しい。
*吉増剛造展「石狩河口/座ル ふたたび」-12月1日(木)-31日(土)
am11時ーpm7時:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503