今週末まで延長したとはいえ、森本めぐみ展告知最終日の昨日、
有山睦さんがお酒を持参し来る。
森本作品を床から立ち上げた日、壁に展示した作品を見て、
一杯飲みたいなあと言っていたのが本当になった。
赤いラベルのワンカップ大関を、石油ストーブの上の蒸発皿に
入れ、お燗をする。
あまり普段飲まないという森本さんも珍しく手を伸ばす。
いいお酒だった。
ここには、お燗の酒がよく似合う。
そう言った熊谷直樹さんを思い出した。
藤倉翼写真展以降、さらにいえば有山さんの属するジャズグループ
エレガントピープルのここで初めてのライブ演奏以降、彼は何かが弾けて
開いている。
ムラギシの「撓む指は羽根」を自らの演奏に取り入れ、フォークの今村
しずかさんの曲を取り入れ、さらに彼女の初ソロライブを仕掛け、
今回の森本展への熱い共感と、どんどん感受性がアクシヨンとして
全開なのだ。
3人で開けたワンカップ一杯の海。
心の水平線が、盃からなみなみと溢れていた。
彼氏の卒業制作を手伝いに、岩見沢の寮へと帰る森本さんを見送り、
酒宴の時間はあっという間に過ぎた。
一夜明け、昨晩の寒気と吹雪で白い世界が拡がる。
雪掻きに余念のない人の多い道を抜け、青空の広がった朝の道を行く。
一度雪に隠れた凹みに足をとられ転倒する。
今年の初転びである。
次回予定の冬のガラス展高臣大介展が2月となる。
紋別沖に流氷の新聞記事。
軒下の小さな流氷、ツララも伸びて、札幌冬本番。
Fさん本格撮影に来る。
正面外戸を外し、全開。
入口前から内部を俯瞰して撮影する。
神殿のようである。
外界は雲ひとつ無く快晴、光燦々。
*森本めぐみ展「くものお」ー1月17日(日)まで。
am11時ーpm7時
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503