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テンポラリー通信

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2010年 01月 14日

お燗の酒ー俯瞰と凝視(10)

今週末まで延長したとはいえ、森本めぐみ展告知最終日の昨日、
有山睦さんがお酒を持参し来る。
森本作品を床から立ち上げた日、壁に展示した作品を見て、
一杯飲みたいなあと言っていたのが本当になった。
赤いラベルのワンカップ大関を、石油ストーブの上の蒸発皿に
入れ、お燗をする。
あまり普段飲まないという森本さんも珍しく手を伸ばす。
いいお酒だった。
ここには、お燗の酒がよく似合う。
そう言った熊谷直樹さんを思い出した。
藤倉翼写真展以降、さらにいえば有山さんの属するジャズグループ
エレガントピープルのここで初めてのライブ演奏以降、彼は何かが弾けて
開いている。
ムラギシの「撓む指は羽根」を自らの演奏に取り入れ、フォークの今村
しずかさんの曲を取り入れ、さらに彼女の初ソロライブを仕掛け、
今回の森本展への熱い共感と、どんどん感受性がアクシヨンとして
全開なのだ。
3人で開けたワンカップ一杯の海。
心の水平線が、盃からなみなみと溢れていた。
彼氏の卒業制作を手伝いに、岩見沢の寮へと帰る森本さんを見送り、
酒宴の時間はあっという間に過ぎた。

一夜明け、昨晩の寒気と吹雪で白い世界が拡がる。
雪掻きに余念のない人の多い道を抜け、青空の広がった朝の道を行く。
一度雪に隠れた凹みに足をとられ転倒する。
今年の初転びである。
次回予定の冬のガラス展高臣大介展が2月となる。
紋別沖に流氷の新聞記事。
軒下の小さな流氷、ツララも伸びて、札幌冬本番。
Fさん本格撮影に来る。
正面外戸を外し、全開。
入口前から内部を俯瞰して撮影する。
神殿のようである。
外界は雲ひとつ無く快晴、光燦々。

*森本めぐみ展「くものお」ー1月17日(日)まで。
 am11時ーpm7時

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2010-01-14 11:20 | Comments(0)


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