今年もいよいよ押し迫ってあと一日となる。
今日最初の訪問者は、ドイツ在住の美術家女性とその方の夫君と父上の3人。
現在ハンブルグ在住の美術家綿引展子さんからの紹介。
旦那さんが札幌出身でその父上も一緒に来たという。
父上は、会場に流れていたニーナシモンをいち早く耳に留め、懐かしいという。
聞くと先輩世代の人だが、奇しくも高校も大学も同じだった。
美術家の女性をそっちのけにして、しばしジャズ談義。
新宿のジャズ喫茶、東中野、吉祥寺と話がぽんぽん飛び交った。
父上はY新聞社の記者をしていたそうで、話の回転が速い。
さすが元新聞記者である。
もう少し話したかったが時間がきて名残惜しそうに帰る。
ドイツのケンちゃん、ミキちゃん、綿引さんの話をもう少し美術家の方に
聞きたかったが、これも止むを得ない。
人と人はひょんな事で出会う。このタイミングが絶妙である。
予測は出来ないのだ。そして、広がる。過去にも未来にも。
もし今朝たまたまニーナシモンを流してていなければ、こういう話にも
ならなかっただろう。
今年一年まだちょっと早いけれど、本当に色んな人のお世話になった。
その友情、友愛に深く心打たれる一年だった。
初めての沖縄、ムラギシの本の出版、目黒美術館での熱い再会、出会い。
ここに象徴される新旧の邂逅を忘れる事はない。
さらにフレッシュな森本めぐみさんの年を跨ぐエネルギッシュな制作と、
素晴らしい年越しとなる。
関って頂いたすべての方々に心よりの感謝を申し上げたい。
この場所に生きて3年。
1,2,3。ホップ、ステップ、ジャンプの3年であった。
何かが抜けて、今本当に自分が自分らしくなってきた感がする。
多くを喪い、多くの方にも迷惑をかけた。
そして多くのものをも同時に得た。
私はさらに純粋に私らしく、さらに錆を落として
ひたすらに垂直にここを生き抜く。
そう意識する年の瀬だ。
さっぽろ、マイラブ。
*森本めぐみ展「くものお」-1月13日(水)まで。am11時ーpm7時。
月曜定休:12月31日ー1月4日正月休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503