雲が払われて、陽光が射す。
風あるが、少し夏らしくなる。
九州も関西も梅雨明けせず、ひどいらしい。
夏日幻想、ふっとそんな言葉が浮かんだ。
昨夕若い美術家M・Mさんが来る。
お米のような、変わり玉のような、小学生のような人。
詩人のFさんが作品を評価していたので、
先入観があってもっと大人びた人を想像していた。
話していても暫らくそのギヤップが埋まらない。
今夜まで某地下画廊でグループ展参加中。
岩見沢に帰る前どうしても此処に一度寄り話したかったと言う。
光栄な事だ。
素直でまっすぐないい人で、ついつい最初のギヤップを超えると、
随分話し込んでしまった。
おかげで夕飯食べそこない、帰りにコンビニで冷麦買って帰る。
途中来たもうひとりの若い作家Sくんと、中嶋幸治さんのDVDも見て
時間が過ぎたのだ。
Sくんも8月某地下画廊で個展をするという。
何故か対照的な此処と、磁石のように往来する。
まあ自然といえば自然。必然といえば必然。
若い人の感性は素直だ。
あとは自らの踏ん切り、意志である。
今日はさっぽろと那覇は晴れ。
沖縄へ心は跳ぶ。
豊平ヨシオさんの、青に亀裂の絵画。
冬の雪明りに浮かべたい。
南の島と北の島。
その南北の磁極が、深い磁場を保っている。
青の磁極。
もう少し体調を整えなければ。
食い物に気をつけよう。
久し振りに陽光が射しこみ、ぎらりと一原有徳さんのステンレス版画
外界を映し込む。
村上善男さんの華麗なモダーン津軽が花のよう。
坂口登さんの野草が夏草のように揺れて、
安斎重男さんの掌(てのひら)のジャコメッテイーが、
モノクロームな光に浮かんでいる。
それぞれの<境界>への眼差し。
個を深め、類へと開く。
*テンポラリースペースアーカイブス展ー8月7日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休・休廊。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503