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テンポラリー通信

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2009年 01月 10日

玄冬の日ーmata-pa(冬の年)(7)

朝カーテンを開けると灰色の光。暗い。
家を出ると風もなく、細かな湿った雪が降り始める。
視界が白く濁って、精子の夜のよう。
色彩の消えた街路を、透明なビニール傘をさして歩く。
音も吸われているのか、靴の雪道に触れる音だけが響く。
地下鉄に乗り、北18条駅で地下から駆け上がる。
雪はもう小降りで、路面が黒い。手稲の山稜は白く靄(もや)って見えない。
昨日2月23日発の沖縄行きを予約する。一緒に行く中川潤さんとコンビニで振込
み。中川さんが友人に頼んで予約してもらったのだが、航空会社の名前をスカイ
メートと中川さんの思い込み。スカイラークの間違いだった。
ネットからの申し込みなので、本人でない分情報の特定に手間取る。
便利なようで不便である。ふたりの珍道中がもう始まっていた。
格安チケットを取るのも簡単ではないのだ。
谷口顕一郎さんの大阪個展が昨日から始まった。関西では初のお披露目。
京都にいる橘内さんが嬉しそうに情報を公開している。
1月後半は谷口さんが手配してくれた格安航空券で見に行く積りだ。
ドイツに移住して3年、成長した彼の作品に会うのが楽しみである。
2月沖縄、美術家豊平ヨシオさんとの17年ぶりの再会、
そして行ったばかりのチQさんとの再会。行ける時に行く。
今年は動く年である。人と人の繋がりが空間を生む。
Con(ともに)と繋がるtemporary(時の)である。
その出会いの繋がりが、実体としてある時空体を創る。それが私の考えるランド
である。既成の実体の希薄な地域分別を打破しなければならない。
>で相対化された中央>地方とかいう構図・構造を×の構造に再構築しなければ
ならない。その意味からも今回のふたり展は大きな意味を保つ。
網走ー沖縄を基底軸として日本列島を×の位置から再構築する。
そこにドイツも大阪も繰り込んでイシカリを見詰めるのだ。
Republic of Ishikari Landである。
白く、黒く雪が降り積もっている。
さっぽろ、いしかり、深い玄(くろ)の天地。

*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」-1月18日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休・休廊
*及川恒平ソロライブ「冬の鏡」-1月12日(月)午後3時~
 入場料3000円・予約2500円:ふたり展定休日開催。
*高臣大介展「gla_glaCANDLEshow」ー1月27日(火)-2月8日(日)
 オープニングイヴェントあらひろこカンテレコンサート
 1月27日(火)午後7時半~入場料1000円

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2009-01-10 12:14 | Comments(0)


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